2026年8月31日

交通事故に遭ったあと、「人身事故にした方がいいの?」「物損事故のままで大丈夫?」と迷われる方は少なくありません。
事故直後は気が動転しているため、「痛みも軽いし大丈夫」「相手に迷惑をかけたくない」と考え、物損事故のままにしてしまうケースもあります。
しかし、交通事故によるケガは事故当日に症状が出ないことも多く、数時間後や翌日、数日経ってから首や腰の痛み、しびれなどが現れることがあります。
交通事故で少しでも体に違和感がある場合は、まず整形外科を受診し、医師の診察を受けることが大切です。
今回は、人身事故と物損事故の違いや、人身事故にした方がよい理由についてわかりやすく解説します。
人身事故と物損事故の違いとは?
交通事故は、大きく分けると「人身事故」と「物損事故」の2種類があります。
人身事故
交通事故によって人がケガをした場合の事故です。
整形外科で診察を受け、医師が作成した診断書を警察へ提出することで、人身事故として取り扱われるのが一般的です。
物損事故
車や自転車、ガードレールなど、物だけが壊れた事故です。
ケガの届け出を行わない場合は物損事故として処理されます。
事故直後は症状がなくても安心できません
交通事故では「事故当日は何ともなかった」という患者さんが多く来院されます。
特に多いのが、
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むち打ち症(外傷性頚部症候群)
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腰痛(外傷性腰部症候群)
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打撲による各部位の痛み
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筋肉や靭帯損傷
です。
事故直後は緊張や興奮により痛みを感じにくくなっています。
そのため、
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翌日に首が動かなくなった
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数日後から腰が痛くなった
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頭痛や吐き気が出てきた
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手足がしびれるようになった
ということは決して珍しくありません。
事故当日に痛みがないからといって、ケガをしていないとは限らないのです。
人身事故にした方がよい理由
① ケガをした事実が正式に記録される
人身事故では、医師が作成した診断書を警察へ提出します。
そのため、「交通事故によるケガ」が正式な記録として残ります。
交通事故後の治療や各種手続きを進めるうえでも重要な資料になります。
② 適切な検査・治療が受けられる
交通事故では、
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レントゲン検査
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MRI検査
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神経学的診察
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リハビリテーション
などが必要になることがあります。
整形外科では、骨折だけでなく筋肉・靱帯・神経の障害も含めて医学的に評価し、症状に応じた治療を行います。
③ 後遺症が残った場合にも重要
交通事故では、交通事故後6ヶ月経っても首や腰の痛み、しびれが残ることがあります。
その際には、
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初診時の診察内容
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検査結果
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通院記録
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診断書
などが重要になります。
事故直後から適切に通院しておくことが、その後の治療にもつながります。
「物損事故のままでいい」と自己判断しないでください
「痛みが少ないから」
「相手がかわいそうだから」
「仕事が忙しいから」
という理由で病院を受診しない方もいます。
しかし、交通事故のケガは時間が経って悪化することがあります。
まずはご自身の健康を第一に考え、整形外科で診察を受けることが大切です。
交通事故後は整形外科を受診しましょう
交通事故では、骨折だけではなく、
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むち打ち症(外傷性頚部症候群)
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神経損傷
-
靭帯損傷
などが隠れていることがあります。
これらは、レントゲンだけでは分からず、MRI検査などが必要になる場合もあります。
医師が診察を行い、必要な検査を実施することで、症状の原因を正確に把握できます。
当院の交通事故診療について
当院では、交通事故によるケガに対して、整形外科専門医による診察・画像検査・リハビリテーションまで一貫した診療を行っています。
交通事故では、医学的な診断と継続的な経過観察が非常に重要です。
そのため、当院では整骨院との連携による交通事故診療は行っておりません。
患者さまには当院で定期的に診察を受けていただき、症状の変化を医師が確認しながら、必要に応じてレントゲン検査やMRI検査、薬物療法、リハビリテーションなどを組み合わせた治療を行っています。
交通事故後の症状は日々変化することがあるため、医師による継続的な診察が大切であると考えています。
交通事故後の流れ
事故後は次のように行動すると安心です。
① 警察へ連絡する
事故の大小にかかわらず、必ず警察へ届け出ましょう。
② 整形外科を受診する
できれば事故当日、遅くても翌日までに受診することをおすすめします。
③ 保険会社へ連絡する
受診した医療機関を伝え、今後の流れを確認しましょう。
④ 必要に応じて人身事故への手続きを行う
医師の診断書をもとに、警察へ相談してください。
よくある質問
はい。交通事故では軽い痛みでも後から悪化することがあります。違和感があれば早めに整形外科を受診しましょう。
受診は可能ですが、時間が経つほど事故との関連性を判断しにくくなることがあります。症状が出たらできるだけ早く受診することをおすすめします。
病院では医師が診察を行い、必要に応じて診断書を作成します。その診断書をもとに、警察で人身事故への手続きが行われます。
はい。当院では診察、画像検査、投薬、リハビリテーションまで一貫して対応しています。交通事故による症状は医学的な評価が重要であるため、継続して整形外科で診察を受けることをおすすめしています。
まとめ
交通事故では、事故直後には症状が軽くても、翌日以降に首や腰の痛み、しびれなどが現れることがあります。
そのため、「少し痛いだけだから」と自己判断せず、早めに整形外科を受診し、医師による診察を受けることが大切です。
人身事故として届け出ることで、交通事故によるケガが正式に記録され、必要な検査や治療を継続しやすくなります。
当院では、交通事故によるむち打ち症や腰痛、打撲、骨折などに対して、整形外科専門医が診察からリハビリテーションまで責任を持って対応しています。また、交通事故診療は医師による継続的な診察を重視しているため、整骨院との連携による診療は行っておりません。
交通事故後の体の痛みや違和感でお困りの方は、症状が軽いうちにお気軽にご相談ください。
監修者情報
整形外科おおつかクリニック
院長 大塚 貴史
日本整形外科学会認定整形外科専門医。交通事故によるむち打ち症、頚椎・腰椎疾患、骨折、スポーツ外傷、リハビリテーションを専門に診療しています。
当院では、交通事故後の診察、レントゲン・MRIなどの画像検査、リハビリテーションまで一貫した診療を提供しています。患者さま一人ひとりの症状を継続的に評価し、医学的根拠に基づいた治療を行うことで、早期回復と社会復帰をサポートしています。