2026年8月04日

タイプ3・タイプ4・タイプ5を徹底解説!見逃してはいけない危険な腰痛とは?
前回は、最も多い**筋・筋膜性腰痛(タイプ1)と、近年注目されている仙腸関節性腰痛(タイプ2)**について解説しました。
今回は、
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タイプ3:椎間関節性腰痛
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タイプ4:椎間板性腰痛・腰椎椎間板ヘルニア
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タイプ5:レッドフラッグ(危険な腰痛)
について詳しく説明します。
特にタイプ5は命に関わる病気が隠れている可能性があるため、ぜひ最後までお読みください。
タイプ3 椎間関節性腰痛
腰椎は積み木のように椎骨が積み重なっています。
その椎骨同士を後方でつないでいる小さな関節が**椎間関節(椎間関節)**です。
この関節に炎症や変性が起こることで発生する腰痛を椎間関節性腰痛といいます。
加齢や繰り返しの負荷、スポーツなどが原因となることが多く、中高年だけでなく若年者にもみられます。
このような症状はありませんか?
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腰を反らすと痛い
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腰をひねると痛い
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朝より夕方に痛みが強くなる
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左右どちらかだけ痛い
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長時間立っていると痛くなる
このタイプでは、腰を反らす・ひねる動作で痛みが誘発されることが特徴です。
タイプ1との違い
筋肉の腰痛との違いは、
**「どの動きで痛くなるか」**です。

診察では、この違いを確認することが診断のヒントになります。
整形外科ではどのような治療をする?
椎間関節性腰痛では、
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消炎鎮痛薬
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リハビリテーション・体幹筋トレーニング
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コルセット
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必要に応じて椎間関節ブロック注射
などを組み合わせて治療します。
慢性化している場合には姿勢や体幹機能の改善も重要になります。
タイプ4 椎間板性腰痛・腰椎椎間板ヘルニア
椎骨と椎骨の間には、椎間板というクッションがあります。
この椎間板は衝撃を吸収する大切な役割をしていますが、加齢や負荷によって傷つくと痛みの原因になります。
さらに椎間板の一部が飛び出して神経を圧迫すると、腰椎椎間板ヘルニアになります。
このような症状はありませんか?
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座っていると痛い
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前かがみで悪化する
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長時間運転すると痛い
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足がしびれる
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お尻から足にかけて痛みがある
このような症状があれば椎間板由来の腰痛を疑います。
ヘルニアになると、
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坐骨神経痛
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足のしびれ
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足の筋力低下
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感覚障害
などの神経症状が現れることがあります。
しかし、ヘルニアがある=必ず手術ではありません。
MRIでヘルニアが見つかっても症状が軽い場合は、保存療法で改善することが多くあります。
整形外科で行う治療
日本整形外科学会の腰痛診療ガイドラインでも、多くの椎間板ヘルニアはまず保存療法が推奨されています。
主な治療は、
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消炎鎮痛薬
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神経障害性疼痛治療薬
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リハビリテーション
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神経根ブロック注射(ペインクリニックにご紹介)
です。
一方で、
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足の筋力低下が進行する
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排尿・排便障害がある
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保存療法でも改善しない
場合には手術を検討します。
タイプ5 レッドフラッグ(危険な腰痛)
ここまで紹介した4つのタイプとは異なり、命に関わる病気が隠れている可能性がある腰痛があります。
これを**レッドフラッグ(Red Flags)**と呼びます。
このような症状がある場合は、自己判断せず早めに整形外科を受診してください。
危険なサイン① 夜間痛
寝ていても痛みで目が覚める。安静にしていても痛い。
このような痛みは通常の腰痛とは異なります。
感染症や悪性腫瘍などが隠れている可能性があります。
危険なサイン② 発熱
腰痛と同時に発熱がある場合、
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化膿性脊椎炎
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腸腰筋膿瘍
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尿路感染症
などを考える必要があります。
「風邪かな」と自己判断せず受診しましょう。
危険なサイン③ 全身状態が悪い
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食欲がない
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急激に体重が減った
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強い倦怠感
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息切れ
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顔色が悪い
これらは内科疾患や悪性腫瘍が原因のことがあります。
危険なサイン④ 足に力が入らない
神経が強く圧迫されると、
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つまずきやすい
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階段が上れない
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足首が持ち上がらない
などの症状が出現します。
これは緊急性が高い状態です。
危険なサイン⑤ 排尿・排便障害
もっとも重要なレッドフラッグです。
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尿が出にくい
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尿漏れ
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便失禁
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会陰部のしびれ
これらは馬尾症候群の可能性があり、緊急手術が必要になることがあります。
迷わず医療機関を受診してください。
「様子を見ていい腰痛」と「すぐ受診すべき腰痛」
以下を目安にすると分かりやすいでしょう。
比較的様子を見てもよい腰痛
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動くと痛いが安静で軽くなる
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数日で改善傾向がある
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発熱やしびれがない
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日常生活がある程度できる
早めに整形外科を受診すべき腰痛
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足のしびれが強い
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痛みが2〜4週間以上続く
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何度も繰り返す
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日常生活に支障がある
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市販薬で改善しない
緊急受診が必要な腰痛
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夜も眠れないほどの痛み
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発熱を伴う
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足に力が入らない
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排尿・排便障害
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がんや感染症の治療中に出現した腰痛
第2回のまとめ
腰痛は「腰が痛い」という一つの症状でも、その原因はさまざまです。
特に、腰を反らすと痛い場合は椎間関節、前かがみで悪化し足のしびれを伴う場合は椎間板が原因となっている可能性があります。
また、発熱や夜間痛、下肢の筋力低下、排尿・排便障害などを伴う場合は、重大な病気が隠れている可能性があるため、早急な診察が必要です。
腰痛が続く場合は自己判断で済ませず、適切な診察を受けることで原因に応じた治療につながります。
監修者情報
整形外科おおつかクリニック
院長 大塚 貴史(整形外科専門医)
整形外科おおつかクリニックでは、腰痛・首の痛み・肩や膝の痛み・スポーツ障害・骨粗しょう症など、運動器疾患全般の診療を行っています。
患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせ、医学的根拠に基づいた診断と治療を心がけています。腰痛でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。